2013/09/18

何も望まないということ

こちらから訳しました。





伝統的なスピリチュアルの教えでは

「みなさんは

 欲望を持ち過ぎているのが問題なのですよ」

などと言っているわけですが

そのような教え方には問題があります。



そんな教えを聞いた人々は

自分の欲望を手放そうとするでしょう。



すると
「何も望まないようにしよう」という

新しい望みを生み出すことになるんですね。

     


欲望を手放せば

 欲しい状態を手に入れられるのだ」



「望むものが無くなれば
 望む状態になれるのだ



そうやって結局

また別の欲望につながっているでしょう?

おかしな話ですよね。





伝統的な教えとして

そんなふうに解釈されているのですが

それでは本末転倒です。





何も望まない状態というのは

目覚めの副産物なのです。


欲望が消えれば目覚める

ということではないのですよ。


望みを手放す必要なんてありませんし

そうしたからといって

目覚めに近付けるわけでもないのです。





目覚めによって何も望まない状態になる。

単にそれだけのことです。



高い意識」に浸っているだけでは

欲望はますます強くなるでしょう。

むしろ そういう状態のときに
最も欲望が強くなるかもしれません



しかし


絶対的な真実の深みへと

一瞬でも入り込めば

欲望が消え去ります。

いっぺんに完全には消え去らなくも

どんどん減っていくのです。

なぜなら

それが目覚めの副産物だからです。

どうやって欲望を手放せばいいのかなんて

知る必要もありません。

自然に無くなっていくのです。





そうやって

人生に何も望むことが無くなると...



こんなふうに聞くと

なんだか暗くて

創造性が無くて
有意義じゃない


そんなイメージを抱く人が多いでしょうが

まったくそうではありません。


「その男ゾルバ」のように

とことんやり尽くして何の望みもなくなると

まるで映画を観るみたいに

自分の人生を眺めるようになるのです。




成功するのかな?しないのかな?

素敵な人と結ばれるのかな?

覚醒するの?どうかな?

次に何が起こるのだろう?





映画館の席に座って

自分の人生の映画を観ている感覚になって

映画と同じように

次に何が起こるのか

とてもワクワクするようになるのです。



どんな結末になるんだろう。

うまくいくのかな?

解脱してブッダになれるのかな?

至福に包まれることができるのかな?

ハッピーエンド?


とても興味深いですよね




スピリチュアルな教えでよく言われる

「自由」や解放

真実への覚醒」は

そんな人生映画のストーリーの中で起こるのだと

何となく思っているでしょうが


実際はどんなパターンが多いかというと...



映画館で自分の人生映画を観ながら

あなたの中の何かが

「もういい...」と言う。

そんな感じで起こるのです。

実につまらない(笑)

こんなストーリーどうでもいい。
 
同じようなことの繰り返しじゃないか。


そして

席を立って映画館を出て行くという

非常に不合理な行動を取る。




何も解決していないし

結末がどうなるのか分からない


エンドロールもまだで

目覚めが起こるのかも分からないけれど

自分の人生映画を

最後まで観る気が失せるんですね。



あなたの中の何かが

「もういい。面白くなくなった。

 終わりにしよう。」

そう言って去っていくのです。



人生を終わりにするという意味ではありませんよ。

橋から飛び降りるとか

そんなバカなことを言っているのではありません。

そういうことをするということは

逆に
映画のストーリーにどっぷり浸って

夢中になっているということですからね(笑)


そうではなく

人生のストーリーがどうなろうと構わない」

という感覚になって

その瞬間 何かに
「そうか!」と気付くのです








続く




2 件のコメント:

  1. なんだ分からないけど凄い!!!
    (何かが腑に落ちたけど、何が腑に落ちたのか分からない(笑)
    )

    続きが楽しみです。

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    返信
    1. KOJIさん

      コメントありがとうございます。
      映画を観るように自分の生を眺められるというのは
      わりといろんな人が使っている例えかもしれませんが、
      これはもっと深く進んで説明してくれていて面白いと思いました。
      続きも楽しんでください(^^)

      削除

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