つづきです。
<ティム>
古代の神秘学に興味深い教えがあるのです。
覚醒のプロセスが
彼らにとっては当然のことだったようなのですが
まず最初のステップとして
自分は肉体ではなく霊的存在だという認識にシフトします。
私たちも ここまでの道の途中で
このような認識の変化を体験してきたわけですが
とても大きな飛躍ですよね
個人性がなくなる。非二元。
すべてはただ起こっている。
すばらしい解放でしょう。
自分という個人を成長させなきゃと思ってきたのに
突然、個人としての自分が消えるのですから。
しかし
彼らはそこで終わりにしていないのです。
覚醒のプロセスはまだ続きます。
非個人・非二元の視点と
ひとりの人間としての視点
その両方を融合させるのです。
非二元のコミュニティーは
その方向に進化していくのではないかと
私は興味深く感じています。
個人としての体験も
単なる幻想だと軽視されるようなものではなく
実はとても重要なものであると気付くのです。
<リック>
いまティムが話したことを
リサはどのように感じますか?
<リサ>
正直に言うと...単なる音声です。
楽しく聞いたけれど
音声が現れているとしか感じません。
<ティム>
それはあんまりだ(笑)
リサが話すのを聞いているとき
私はその話し声から意味を感じ取るよ。
単なる音ではなく意味がある。
それってすばらしいことじゃない?
<リサ>
言葉をつなげて意味を見出そうとすれば
そうできるでしょう。
でも
あなたの話がどうでもいいというわけじゃないけれど
やっぱり音声が現れているだけなんです。
あなたが話したことは真実ではありません。
そういう形で現れるものは真実ではないのです。
<リック>
もちろん
音声が現れているだけだという見方も事実ですよね。
でも たとえば
あなたの犬だって「細胞の集合体」ですが
それをあなたは「犬」だと解釈して
かわいがったり遊んだりしているじゃないですか。
<リサ>
そういうことが起こることもあれば
起こらないこともあるでしょう。
犬の世話をしたり かわいがったりすることも
日常で不自由なく生活することも
今このように話をすることも
何の努力もなく ただ起こるのです。
<リック>
じゃあティムが話した内容に意味づけするとしたら?
<リサ>
どんな解釈でもできます。
天才的だと言うこともできれば
実にくだならい、意味不明と言うこともできるし
絶対的な解釈などないのですから
どうとでも言えます。
<ティム>
前にもこういう会話をしたことがあるんですよ。
リサはニコニコ笑いながら
本当にハッキリ言ってくれるんですよね(笑)
非二元の視点からは完璧な描写です。
言葉にできるものではないですからね。
言葉にすることなくニコニコ笑うことで
とても的確に表現される。
ただ リサは
探求して行き着いた非二元の視点に
留まっていたいのでしょう。
あるいは
人生があなたをそこに留めている
と言うべきか
どんな言い方でもいいのだけど。
だからといって これからもあなたが
ずっと同じことを言い続けるとは限らない。
さらに先に進むだろうとは言いませんよ。
それはどちらでもいいことです。
意識そのもの、生そのものが
あなたのような在り方も含め
さまざまな表現をしているのですから。
<リサ>
「あなた」や「私」など、どこにもいません。
そういうのは解釈です。
解釈することが間違いとは言わないけれど
「あなた」や「私」って
いったい誰のことですか?
<ティム>
リサ、あなたも私も
今ここに形として現れています。
これは明らかなことでしょう。
明らかに体験していることを否定しはじめたら
原理主義的な宗教と同じですよ。
つづく
うおぉ~、これはまた興味深い会話ですね。(^^)
返信削除続きも楽しみです。
あまりコメントはしませんが、いつもいつも、Asaminさんの翻訳された作品で楽しませていただいています。
ありがとうございます。(^^)
光龍さん
削除こんにちは。おもしろいですよね^^
スピリチュアルの教えやシェアリングは
本人も気付かないうちに
真実という仮面をかぶった信念信仰になることもありそうなので
こういう対話もあっていいなと思います。
楽しんでいただけて本当に光栄ですm(_ _)m
ありがとうございます!